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09.プロジェクト・調達・マネジメント(Project Procurement Management)


プロジェクト・調達・マネジメント(Project Procurement Management)とは


作業の実行に必要なプロダクト、サービス、所産をプロジェクトの外部から購入または取得するプロセスと活動。

プロジェクト・調達・マネジメント(Project Procurement Management)の構成


プロジェクト・調達・マネジメント(Project Procurement Management)の概要


調達マネジメント計画


必要となった品目の取得のために調達プロセスをどう進めるのかというガイドラインとして調達マネジメント計画書を作成します。契約のための準備活動であり、要件定義のひな型となる「作業範囲記述書(SOW)」を用意し、契約のタイプを決め、提案書の評価基準を準備するプロセスで、納入候補を特定し、調達品目ごとに外注契約のための準備を行う。

タイム・マネジメントの計画で作成された「アクティビティ資源要求事項」から人に関する項目を取り上げて、プロジェクトの組織図、役割分担、責任、必要なスキル、上下関係などを特定し文書化し、さらに要員マネジメント計画書を作成します。作成された要員マネジメント計画書は、人的資源の定義、配置、マネジメント、コントロール、離任などのガイドラインとなります。

調達マネジメント計画の要因

人的資源に対する要求事項を満たす方法を記述

プロジェクト体制図で、個々の要員の報告先を明示する。

RACIチャートなどの役割分担表
コンピテンシー
権限
コンフリクト・マネジメント

調達マネジメント計画のアウトプット

資源カレンダー


資源カレンダーは、要員マネジメント計画書と調達実行プロセスによって作成されます。

要員ヒストグラム


要員ヒストグラムは、横軸は週や月などの時間を表し、縦軸は必要な作業量を表す要員管理図です。資源の最適化戦略のためのインプット情報で、資源カレンダーを作成するための材料の一つでもあります。

調達コントロール(調達管理)


調達コントロール(調達管理)では、調達マネジメント計画書に従い、調達に関わる相互関係をマネジメントし、契約のパフォーマンスを監視し、必要に応じて変更と是正を行います。いわゆる契約の下で行われる「ベンダー管理」と言われる活動で、進捗管理、変更管理、品質管理が中心となる。

契約タイプ


契約タイプには、大きく分けて「定額契約(FP)」、「実費償還契約(CR)」、「タイムアンドマテリアル契約(T&M)」が存在します。

調達実行


調達マネージメント計画書にしたがい、納入候補者からの提案書を評価し、内容について交渉し、選定した候補者と契約を行うプロセス。調達実行プロセスは、調達マネジメント計画に基づき、納入業者の選定と交渉を経て、適切な納入者を決定し、契約を結ぶ。

調達契約終結


選定した納入者ごとに終結します。

契約書記載事項例

プロポーザル評価基準(発注先選定基準)


調達計画で決めた発注先を選ぶ基準を設けます。下記点に留意します。

調達文書


調達文書は、納入候補者からプロポーザル(提案書)を募集するために用いる契約のために準備した文書です。終結時にはすべての文書を収集し、索引をつけ、保管しておきます。

内外製分析


内外製分析にて、「購入する場合」と「内部で作成する場合」とで、どちらが低コストになるのかを判断します。

調達パフォーマンス・レビュー


調達パフォーマンス・レビューでは、納入者における進捗状況等を契約条項に照らしてレビューします。
この活動を実施する場合は、活動自体を事前に合意しておく必要があります。

納入者回答依頼のツールと技法ー


納入者選定プロセスのツールと技法


組織が決めた選定基準に基づいてベンダーを評価するします。重み付け法が利用されます。

実験計画法 DOE:Design of Experiments


複数のパラメータを同時に体系的に変化させて、結果との関係を統計的に判断する手法です。

独自見積(査定見積)


独自見積(査定見積とは、提示価格の適正をチェックするために発注元が独自に見積を行うことです。

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