目次
チーム・マネージメントとは
チーム・マネージメントとはチームを構成、育成するためのプロセスと活動です。
プロジェクト・チームのマネジメント
トレーニングなど個人の育成をベースとして、チームを強固にするため、あるいは対立を解決するために、リーダーシップを発揮するプロセスです。プロジェクト・パフォーマンスを最適化するために、チームメンバーのパフォーマンスを調べて、フィードバックを行い、課題を解決していきます。
チーム形成活動
チーム形成は、個人が集まった集団を共通の目的で結びつけ、他のチームメンバー、リーダー、外部ステークホルダー、および組織と共に作業をしやすくするためのプロセスです。プロジェクトの成功に極めて重要なものであり、プロジェクトの初期段階に不可欠である一方、終わりのないプロセスでもあります。チーム形成活動は、タスクとプロセスから構成されます。
- タスク
目標設定、定義、および役割、責任
手続きについての交渉 - プロセス
コミュニケーション、コンフリクト・マネジメント、動機づけ
リーダーシップに重点を置いた対人関係
プロジェクト・チーム編成
要員マネジメント計画書にしたがい組織内外から適切なコンピテンシーを持ったプロジェクト要員を集め、役割分担を決めるプロセス。人的資源の可用性を確認し、プロジェクトの任務を完了するために必要なチームを設定する。人的資源はプロジェクトの必要条件であり、さまざまな制約条件のもとでチームメンバーを選出し獲得する。
プロジェクト・チーム編成 ツールと技法
- 先行任命
本人に事前承諾なしでプロジェクトチームの構成要員として任命すること。
例)
競争入札時に、特定の要員任命を約束する
特定の専門知識に依存する場合
立ち上げ時点に、プロジェクト憲章で任命される場合。 - 交渉
多くのプロジェクトで、要員任命に関する交渉が行われる。
- 獲得
- バーチャル・ルーム
共通の目的を持った要員の集まりで、相互に顔を合わせることがほとんど、または全くないまま役割をはたすもの。
一個所へ集合(コロケーション)せず物理的に分散したチームを構成すること。
マネジメントには、コミュニケーションがキーとなる。
プロジェクト・チーム育成
集められた要員を一つのチームとしてまとめるために、チーム形成活動などにおいてリーダーシップを発揮するプロセス。パフォーマンスを高めるために、コンピテンシーを強化し、チーム内の交流を促進し、チーム環境を改善する。つまりチームワークを高めるための活動を行うこと。
トレーニング
プロジェクト・チーム・メンバーのコンピテンシーを高めることを意図したあらゆるアクティビティからなる。公式なものと非公式なものがある。トレーニング手法の例として、教室、オンライン研修、コンピューター利用のトレーニング、別のプロジェクト・チーム・メンバーによるOJT、メンタリング、コーチン具等がある。プロジェクト・チーム・メンバーが必要なマネジメント・スキルや技術的スキルに欠けている場合は、プロジェクト作業の一部としてそのようなスキルを習得していく。
行動規範
行動規範とはプロジェクトにおける日常の振る舞いに関するルールです。
チームのパフォーマンス評価
チーム機能の実効性について評価し、評価基準は適切な関係者全員で決めます。
例)
- 各人のスキル改善
任務をより効果的に遂行するための各人のスキル改善 - コンピテンシーの改善
ひとつのチームとしてより良く機能するのを助けるようなコンピテンシーの改善 - 要員の離職率の低減
- チーム結束力の強化
チーム・メンバーが情報や経験をオープンに共有し、プロジェクトの強化を行います。
表彰と報酬
望ましい行動の促進と強化に役立てるために、報酬の明確な基準と、その基準の運用のために定められたシステムである。
個人がコントロールできる活動とその実績に基づいて行われる。
表彰と報酬の決定に際しては、文化的な違いを考慮するべきである。
チーム・リーダー
チーム・リーダーは、プロジェクトの対象領域に関する専門的な知識を持ち、プロジェクトの成果に対する方向つけや意思決定を行います。
小規模・少人数のプロジェクトでは、マネジャーとチーム・リーダーを兼任することが多くなります。
役割と責任
責任分担マトリクス RAM(Responsibility Assignment Matrix)
責任分担マトリクス RAM(Responsibility Assignment Matrix)では、WBSの要素と対応するチームや部門を明記し。チームメンバーの役割や責任、権限を規定します。
RACIチャート
RACIチャートはRAMの一種です。
- 実行責任、行動責任(Responsible)
実際に作業することに責任を持つ
チーム内に複数名存在する - 説明責任(Accountable)
リーダーとしての総責任者
チーム内に1名 - 協議対応、相談対応(Consult)
チームメンバーから相談を受ける
- 情報提供(Inform)
情報提供を行う
関連記事
最近の記事
- 2017/10/27(日) 60UDPを取得して2回目のPMP更新完了目次1 2回目の PMP資格継続申請完了 2 次回PMP更新に向けて 3 最近の記事4 過去の投稿 2回目の PMP資格継続申請完了 2019/10/27に60UDPを取得して、2回目の PMP資格継続申請が完了しました… 続きを読む »
- ネットラーニングにて【BABOK(R)v3対応】プロジェクト・マネジャーのためのビジネスアナリシス(35PDU取得:複数サブカテゴリ)を申し込みました。目次1 【BABOK(R)v3対応】プロジェクト・マネジャーのためのビジネスアナリシス2 最近の記事3 過去の投稿4 管理者が運営している関連サイト 【BABOK(R)v3対応】プロジェクト・マネジャーのためのビジネスア… 続きを読む »
- 見積誤差がおきる原因目次1 見積とは2 要件の細分化3 見積誤差が起きる原因4 関連記事5 最近の記事6 過去の投稿7 管理者が運営している関連サイト 見積とは 見積とは、顧客要件に対する工数(予算、期間、人員)をどのくらい必要とするかを顧… 続きを読む »
- 目標管理の定量化目次1 ビジネスリーダーの格言1.1 カルロスゴーン(日産CEO)1.2 熊谷 正寿(GMOインターネット代表取締役)2 参考図書3 関連記事 ビジネスリーダーの格言 ビジネス界の各リーダーも目標の定量が重要であると語っ… 続きを読む »
- セミナーで学んだコミュニケーション技術セミナーに参加すると、まずはアイスブレークから始まります。参加者も講師も初対面のため緊張しており距離がありますが、ペアーを組んで参加者同士で数分、自己紹介をするだけでもコミュニケーションが深まり場の空気が変わってくるのも… 続きを読む »
過去の投稿
- 2019年10月 (1)
- 2018年9月 (1)
- 2018年4月 (2)
- 2018年3月 (1)
- 2018年1月 (1)
- 2017年10月 (1)
- 2017年5月 (1)
- 2017年4月 (1)
- 2017年3月 (1)
- 2017年1月 (1)
- 2016年11月 (1)
管理者が運営している関連サイト
- Jazz Blues Sea
- 気まぐれSE研究所
- 気まぐれPMP研究所
- 気まぐれITIL研究所
- 気まぐれ投資研究所
- 気まぐれWEB研究所
- 気まぐれLINUX研究所
- 気まぐれアフィリエイト研究所
- Park With Child 気まぐれ父さんの子育てブログ
- 気まぐれEXCEL研究所