目次
定量的リスク分析・プロセス
定量的リスク分析・プロセスでは、特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析し、コスト、タイムの目標達成の確認を行います。
定量的リスク分析・プロセス ツールと技法
- 専門家の判断
- データ収集・表現技法
- インタビュー
経験と過去のデータを引き出す - 確率分布
連続確率分布(ベータ分布、三角分布)によるデータ表現
プロジェクト目標に対するタイム・コスト・リスクの発生確率を表している。
- インタビュー
- 定量的リスク分析とモデリングの技法
- 感度分析(トルネード図)
正負の影響度について、相対的な重要度と影響度の比較を図解する。 - 期待金額価値分析(EMV)
好機のEMVを正の数値で表し、脅威のEMVを負の数値で表して総合的な判断を行う。 - モンテカルロ法
乱数表を用いてシミュレーションの反復計算を行い、スケジュールの達成確率や予算の達成確率を分布上で表す。
- 感度分析(トルネード図)
感度分析
感度分析は、他のすべての不果実な要素をベースライン値に固定した状態で、プロジェクトの個々の不確定要素が検討対象の目標に与える影響の度合いを調べる分析手法です。
下記観点での調整で役立ちます。
- どのリスクがプロジェクトに最も影響を与える可能性があるかを明らかにする。
- プロジェクト目標の変動と、異なる不確実性の変動との間にどのような相互関係があるかを理解する。
トルネード図
感度分析の代表的な表示方法としてトルネード図があります。複数のリスクをその大きさ順に並べて比較検討のために図解手法で、不確実性が高い変数と低い変数との間の相対的な重要度と影響度を比較する事ができます。
期待金額価値分析(EMV)
将来発生するかどうかわからないシナリオがある場合に、平均的な結果を算出するための統計的な分析手法です(不確実な条件下での分析)。起こりうる結果ごとの数値にその発生確率を掛け、それらをすべてを合計することにより算出します。主にデシジョンツリーが利用されます。リスクを嫌っているわけでも、追い求めているわけでもないリスク中立が前提なります。
- EMVは正の数値:好機
- EMVは負の数値:脅威
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