スケジュールコントロール(Scheule Control)


目次

スケジュールコントロールとは


スケジュールコントロールとは、スケジュールとの乖離をコントルールするプロセスです。

バー・チャート


縦軸にアクティビティをリストアップし、横軸に日付を示したスケジュール情報で、アクティビティ所要時間が開始日と終了日に沿って横軸バーとして配置されています。

スケジュール・ネットワーク


プレジデント・ダイアグラムを分析して、アクティビティの最早と最遅の開始日および最終日を計算する手法です。

プレジデンス・ダイアグラム法(PDM)


スケジュールネットワーク・ダイアグラムの一種で、クリティカル・パス法を活用して、クリティカル・パスやその所要時間を把握するのに利用されます。

4種類の論理的順序関係があります。

  • 終了-開始
    先行アクティビティの終了後、後続アクティビティが開始される
  • 終了-終了
    先行アクティビティの終了後、後続アクティビティも終了する
  • 開始-開始
    先行アクティビティの開始後、後続アクティビティも開始する
  • 開始-終了
    先行アクティビティの開始後、後続アクティビティも終了する

アクティビティ・オン・アロー(AOA)


プレジデンス・ダイアグラム法(PDM)の派生として、アクティビティ・オン・ノード法(AON)が利用されることがあります。
アクティビティをノードで表記しています。

アクティビティ・オン・ノード法(AON)


プレジデンス・ダイアグラムを表す方法の一つで、期間を見積もるために一点見積を行う際に利用されます。
ダイアグラム法としても知られています

ADM


多点見積を行う際に利用されます。

クリティカルパス法(CPM)


各作業について最早開始日と最早終了日を算出してそれからフロートを算出してクリティカルパスを求めるモデルをクリティカルパス法(CPM)といいます。

  • PERTの期待値

    (楽観値+4×最頻値+悲観値)÷6

  • 標準値

    (悲観値-楽観値)÷6

  • スケジュールのクラッシング

    クリティカルパス上の作業に資源を追加したり、プロジェクト要求事項を制限したりする事を意味している。

クリティカル・チェーン法(CCM)


資源の制約を持つアクティビティを結んだパスをクリティカル・チェーンといいます。不確定要素をマネジメントするために、実作業がないスケジュール・アクティビティを所要期間バッファーとして追加し、アクティビティ経路の残りの所要期間に対し残余バッファー所要期間をマネジメントしています。ただし、バッファーは実作業がない時間だけのアクティビティで、バッファーを適切に配置しないとスケジュールの遅れを吸収できません。CCMはCPMの弱点ともいわれる資源関係の不確実性を改良したモデルとなります。

  • 資源バッファー

    資源の競合状況からの不確実性による遅れを吸収

  • 合流バッファー

    依存関係アクティビティの経路がクリティカルチェーン上と合流する箇所に配置される。クリティカルチェーンが合流経路からの影響で遅れることから保護される。

  • プロジェクトバッファー

    クリティカルチェーンの最後尾に配置され、目標期日が遅れるのを防ぐためのものである。

リードとラグ


リード

ラグ

後続アクティビティを遅らせる

資源最適化法


  • 資源の平準化

    一定以下の資源で作業を完了出来るように、アクティブティの順序を変えて資源の効率化を図ります。資源がある時期に集中する事を防ぐために、資源効率とスケジュールのトレードオフを考慮してスケジュールを作成する手法で、クリティカルパスが変更になるなど少々の遅れが見込まれます。

  • 資源の円滑化

    資源の平準化と同じ目的ですが、遅れが出ないようにフロートを利用してアクティビティの順序を調整します。資源平準化と似ている技法ですが、結果としてクリティカルパスは変更しません。

スケジュール短縮技法


スケジュールの制約条件、指定日やその他のスケジュールに関する目標を満足させるために、プロジェクトスコープを短縮することなく、スケジュールの所要時間を短縮させるために用いる。

  • クラッシング

    資源を追加投入してコストの増大を最小限に抑えながらスケジュールの所要期間を短縮する技法。
    クリティカル・パス上のアクティビティに資源を追加する。
    例)残業、資源追加

  • ファスト・トラッキング

    通常は準を追って進めるアクティビティを並列に進める手直しリスクがある。

フロート(Float)


スラックとも呼ばれる。

  • フリー・フロート(Free Float)

    どの後続アクティビティの最早開始日も遅らせることなく、またはスケジュールの制約条件に反することなく、あるスケジュール・アクティビティを送られることができる期間。

  • トータル・フロート(Total Float)

    プロジェクトの終了日を遅らせたり、スケジュールの制約条件を逸脱したりすることなく、最早開始日からスケジュール・アクティビティの開始を遅らせることができる期間。

資源ブレークダウン・ストラクチャー (RRS:Resource Breakdown Structure)


資源ブレークダウン・ストラクチャー (RRS:Resource Breakdown Structure)とは、資源区分と資源種別によって分類された、利用する資源の階層構造のことで、コスト見積もりプロセスで作成されます。

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