02.プロジェクト・スコープ・マネジメント(Project Scope Management)

プロジェクト・スコープ・マネジメント(Project Scope Management)とは


プロジェクトを成功のうちに完成するために必要な全ての作業を含め、必要な作業のみを含めることを確実にするためのプロセスと活動です。
主に下記観点を明確にします。

  • 何を作るのか?何を達成するのか?
  • 何をやらなくてよいのか?
  • 何を評価するのか?

プロジェクト・スコープ・マネジメント(Project Scope Management)の構成


スコープ定義-インプット


  • PMIS(組織体の環境要因)
  • 組織のプロセス資産
  • プロジェク実装
  • プロジェクト・スコープ記述書暫定版
  • プロジェクトマネジメント以外の計画書
  • 承認済み変更要求

スコープ定義-アウトプット


  • プロジェクト・スコープ記述書
  • プロジェクト文書更新版
  • プロジェクト・スコープ・マネジメント計画書
  • 要求済み変更

スコープ定義-ツールと技法


  • プロジェクトマネージメント方法論
  • プロジェクトマネージメント情報システム
  • 専門家の判断
  • プロダクト分析

    価値工学(価値分析)
    システム分析
    システム工学
    プロダクト・ブレークダウン
    機能分析

  • 代替案識別

    ブレーンストーミング
    水平思考

  • ステークフォルダ分析

    ステークフォルダのニーズ、要望、期待を文書化する
    ニーズ、要望を定量化し、優先順位をつけてプロジェクトに対する要求事項に変換する。

スコープ定義


要求事項文書をもとにプロジェクトとその成果物に関して、詳細なスコープ記述書を作成するプロセスです。スコープ定義が十分になされていない場合、コストが増大し、手直しが発生し、スケジュール遅延、メンバー士気低下に繋がります。

スコープベースライン


スコープ・コントロール


プロジェクト・スコープと成果物スコープの状況を監視し、スコープベースラインに対する変更をマネジメントするプロセスです。

スコープマネージメント計画書


プロジェクト計画の初期段階での作成が求められる重要な計画書で、どのようにプロジェクトスコープがマネージメントされ、どのように変更がプロジェクトに盛り込まれています。プロジェクトマネジメント計画書の補助計画書の一つであるスコープマネジメント計画書を作成れます。

スコープ変更はプロジェクトに大きな変更をもたらすので、スコープ・ベースラインの一貫性を保つ事が重要にります。
プロジェクト・スコープを定義、文書化、妥当性確認、マネジメント、コントロールする方法をガイダンスするために利用されます。

  • スコープ記述書からWBSの作成を可能にし、WBSを維持する方法の規定
  • 完成したプロジェクト成果物の公式な妥当性確認と受入れの基準の規定
  • スコープ記述書に対する変更要求の処理方法やコントロール方法の規定

プロジェクトスコープ記述書


プロジェクトスコープ記述書は、プロジェクトのスコープと、主要な成果物、前提条件、および制約条件を記述した文書で、プロジェクトの将来の意思決定のベースライン、変更要求や追加作業がプロジェクトの業界の内外のいずれに属するかを評価するためのベースラインとなります。また、スコープからの除外事項を記載することで、ステークフォルダーの期待を超える要求をコントロールします。プロジェクトスコープ記述書を作成することで、ステークフォルダー間でのプロジェクト・スコープ関する共通理解を深めることができます。
プロジェクトスコープ記述書の記載例

  • プロジェクト目標
  • 成果物スコープ記述書
  • プロジェクトの要求成果物
  • プロジェクトに対する要求事項
  • プロジェクトの境界
  • 成果物受入基準
  • プロジェクトの制約条件
  • プロジェクトの前提条件
  • プロジェクトの除外事項
  • 初期段階でのプロジェクト組織
  • 初期段階で明確化したリスク
  • スケジュールマイルストーン
  • 資金の制約
  • コスト見積
  • プロジェクト・コンフィグレーション
  • マネージメントに対する要求事項
  • プロジェクト仕様書
  • 承認に対する要求事項

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