1.PMPの概要




PMPとは


PMIが認定しているプロジェクトマネージメントの認定資格です。PMP資格を取得するには、36時間の認定講座を受けた後でないと受験ができません。また、資格取得後も、3年毎に更新手続きが必要で、更新毎に60UDPの学習認定が必要となります。資格取得、維持共に費用が掛かる資格です。

プロジェクトの特性


  • 有期性
  • 独自性
  • 段階的詳細化
  • 一時的な組織
  • 成果物に対する特有なリスク

定常業務の特性


  • 繰返し
  • 継続性
    継続的な目的、目標を達成する。
  • 固定的な組織
    あらかじめ配属されている要員で活動する。
  • 運用物と特有なリスク
    決められた方法で活動する。

プロジェクトと定常業務の共通点


  • 人が実施する
  • 資源の限定などの制約を受ける
  • 計画、実行、監視コントロールの対象
  • 組織の目標や戦略計画を達成するために実施

プログラムマネージメント


  • プロジェクト,関連作業の集合体
    企業内で複数のプロジェクトを保持する際に、プロジェクト間の利害関係によるコンフリクトが発生することもあります。企業内で適切なプロジェクト管理をできるように上位総出の管理を行い、企業利益を高めます。
  • 関係する複数のプロジェクトが集まってプログラムを形成し、プログラムが目標とする成果価値(ベネフィット)を達成するように活動する。
  • プログラムの戦略目的と成果価値を達成するために、プログラム全体の調和を保ちつつ一元的にマネジメントすること。
  • プロジェクトに対する総合的なガバナンス(統制)活動を担うプログラム目標全体の責任者。個々のプロジェクトの成果をベネフィット(成果価値)とし、プログラムマネジメントから総合的なベネフィットを生み出す事が求められる。
  • プロジェクトの上位機能で、プロジェクトの成果物がプログラムのベネフィットに見合うかを監視する。

ポートフォリオマネージメント


  • プロジェクト、プログラム、プロジェクト、関連作業の集合体。組織全体として、「どのプロジェクトを選択して運営し、組織の戦略目標の達成に貢献するか」をマネジメントする枠組みを示す。
portfolio

ポートフォリオやプログラムがプロジェクトを発足させる理由


projectReason

成果物指向プロセス


成果物指向プロセスは、基本的にプロジェクトの成果物の仕様を決め、それを作るためにどうすればよいかを具体化する方法。

PMPの概念構成


PMPはプロセス群、知識エリアで構成されています。プロセス群、知識エリアについては、下記ページを参照してください。

「インプット」「ツールと技法」「アウトプット」の考え方


フェーズの種類


  • 単一フェーズ
  • 直列フェーズ
  • 重複フェーズ
  • 反復フェーズ

ライフサイクル


プロダクト・ライフサイクル(Product Life Cycle)

プロダクト・ライフサイクル(Product Life Cycle)とは、概念から納品、成長、成熟、そして撤退に至るプロダクトに進展を表現する一連のフェーズです。

プロジェクト・ライフサイクル(Project Life Cycle)

プロジェクト・ライフサイクル(Project Life Cycle)とは、プロジェクトの立ち上げから終結に至るまでのプロジェクトが通る一連のプロジェクトフェーズの集合です。

  • 予想型ライフサイクル(完全計画駆動型)

    予想型ライフサイクル(完全計画駆動型)では、プロジェクト・スコープおよびスコープの達成に必要な時間とコストは、事実上可能な限りプロジェクト・ライフサイクルの初期に決定されます。

  • 反復型ライフサイクル

    反復型ライフサイクルでは、プロジェクト・チームのプロダクトについて理解を深めながら、反復とも呼ばれる複数のプロジェクト・フェーズが一つ以上のプロジェクト活動を意図的に繰り返します。

  • 漸進型ライフサイクル

    漸進型ライフサイクルでは、継続的にプロダクトの機能が追加されていくことでプロダクトを作成していきます。

  • 適応型ライフサイクル(変化駆動手法、アジャイル手法)

    適応型ライフサイクル(変化駆動手法、アジャイル手法)では、ハイレベルの変更およびステークフォルダーの継続的な関与に対応します。適応型手法も反復的かつ漸進的であるが、反復の期間は非常に短く、時間とコストが固定されているという点で異なります。

プロジェクトを成功させるためには。。良い実務慣行


  • プロジェクト目標を達成するために必要とされる適切なプロセスを選択し、要求事項を満たすために採用できる定義されたアプローチを行う必要があります。
  • ステークホルダーとの適切なコミュニケーションと関与を確立し維持し、ステークホルダーのニーズや期待に応えるために、要求事項を満たすようにします。
  • スコープ、スケジュール、予算、品質、資源およびリスクなどの競合する制約条件のバランスをとり、所定のプロダクト、サービスまたは所産を生成します。