05.プロジェクト・品質・マネジメント(Project Quality Management)

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プロジェクト・品質・マネジメント(Project Quality Management)とは

プロジェクトが取り組むべきニーズを満足するために、品質方針、品質目標、品質に関する責任問を決定する母体組織のプロセスと活動です。

プロジェクト・品質・マネジメント(Project Quality Management)の構成

品質計画

品質は計画により達成されるものであり、検査によるもではありません。

PMP 品質計画(Quality Planning)

品質保証

品質マネージメント計画書にしたがい、適切な品質標準と運用基準の適用を確実に行うために、品質の要求事項と品質コントロールの測定結果を監視し、品質監査とプロセス改善活動を実施するプロセスです。適切な品質基準と運用基準の適用を確実に行うために、品質の要求事項と品質コントロール測定結果を監査し、すべてのプロセスの品質改善を繰返し行う手法である継続的プロセス改善となっています。プロセス改善活動には、品質コントロールで収集したデータを活用します。顧客満足は必要ですが、過剰品質は問題です。

※ISO9000によれば、顧客満足度は要求事項の適合性と使用への適合性で表されます。

品質管理(品質コントロール)

プロジェクトの成果物が品質マネージメント計画書に確立されている品質基準書に適合する事を確実にする。
品質マネージメント計画書にしたがい、成果物の品質検査と、承認された変更作業の結果をレビューする。プロセス改善活動のためにＱＣ７つ道具を駆使してデータを収集する。
パフォーマンスを査定し、必要な変更を提案するために、品質活動の実行結果を監視し記録する。このプロセスには、成果物の品質検査と変更作業の確認、という２つの役割がある。

品質管理(品質コントロール)・インプット

プロジェクトマネジメント計画書
品質尺度
品質チェックリスト
作業パフォーマンス・データ
承認済み変更要求
成果物
プロジェクト文書
組織のプロセス資産

品質監査

プロジェクト・アクティビティが組織およびプロジェクトの方針、プロセス、手順に従っているかどうかを、独立した第三者によって体系的にレビューする監査を行います。この活動は、予定あるいは適宣に、組織内又は組織外の監査員によって実施されるように、計画時に役割を決めておきます。問題点の特定、生産性の向上、品質コスト削減、成果物の受入れ率向上などが期待できます。

監査の目的
良い実務慣行やベストプラクティスの特定
ギャップや欠点の特定
組織や業界内で類似したプロジェクトで導入または実施されている実務慣行の共有
チームの生産性の向上
組織の教訓リポジトリへ、監査効果の登録
監査効果
品質効果の削減
顧客やスポンサーによる成果物の受入率の向上
実施者および実施スケジュール
組織内または組織外の監査員（第三者）の指導のもとに実施
適宜もしくは予定

品質の概念

正確さ
測定された値が真の値に非常に近い状態
精度
繰り返し測定された値が集中しており、バラツキがほとんどない状態
等級
同一の用途を有するが、技術的特性が異なるプロダクトやサービスに定めたグレードが高い状態
品質
本来備わっている特性がまとまって、要求事項を満たす度合いが高い状態。

品質コスト（COQ:Cost of Quality）

品質を確保するために発生するコスト。

要求事項への不適合を予防したり、プロダクトやサービスが要求事項に適合しているかを評価したり、要求事項へ不適合の結果として生じる手直しを行ったり、することによって成果物の生成から破棄までに発生するコストの総額。

適合コスト（予防コスト　評価コスト）
要求事項への適合を確保するための品質計画コスト
品質コントロール（QC）コスト
その他品質保証の各コスト
不適合コスト（不良コスト）
プロダクト、組立部品、適合していないプロセスなどを手直しするコスト
保証作業と廃棄コスト
評判の失墜に関わるコスト
内部コスト、外部コストに分かれます。
- 内部コスト
  プロジェクトにおいて発見されたもの
- 外部コスト
  顧客により発見されたもの